炊きのり本漆喰
黒葉銀杏草を使用し、材料を作っていきます。
通称ツノマタといい、紅藻植物の一種。
煮出して得られるのり状の物質を漆喰用糊料としています。
沸騰してから中火で45~50分間炊きます。
焦げないようにかき回すことがポイントです。
炊き上がったら、ふるいでこしていきます。
この際、中塗と上塗で使用するふるいの目が異なります。
上塗の方がより細かいふるいでこすので、
材料のとろみがより一層ついたように感じます。
こちらは中塗に使用する材料です。
石灰 ,スサ ・のり ,砂等を適切な配合で混ぜて作ります。
こちらは木摺り下地に尺トンボを打ったところです。
下塗の材料のくいつきがよくなるよう、8寸間隔ちどりで打ちます。
1回目の下塗で左側のひげを伏せます。
2回目に右側のひげを伏せ込み、十分に乾燥させます。
各工程により調合も少しずつ変えていきます。
その後中塗りをして半乾きの状態で仕上漆喰を塗ります。
こちらはこなしている様子です。
しまり具合をみながら、照明を使用し、
コテ波・やきぎれなどがある場所を平らに綺麗にします。
繊細な技術が求められるので、職人技ともいえますね。
(こなし=コテの中心部を使い壁面を平らにしていく作業。)
、、、最後までお読みくださり、有難うございます。
次回更新までしばらくお待ちください! あずさ